たいせつなモノ
店を出ると




私はひたすら走り続けた。




気が付くと




人通りの少ない公園に来ていた。












《これどうしよ…》




握りしめていたメロンパンは




形が歪んでいた。
















5分ほどパンを見つめた後、




食べる事にした。











《はぁ…》






約2ヶ月ぶりのパン。




おいしく感じると同時に




お母さんにすごく後ろめたい気持ちになった。







《多輝のために一緒に頑張ってくれとうのに…》









メロンパンを食べ終わると




私は決心した。








《もうしない!》













ここでやめれたら




どんなに楽だっただろう…


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