たいせつなモノ
次の日学校から帰って、




走りに行く時にまた事件が起こった。




「多輝?走りに行かんの??」




台所からお母さんが叫んでいる。




私は自分の部屋で固まっていた。







《どうしよう》







《パンまた食べたい》







《アカンアカン》





《でも食べたい》





《このお金なくなるまで…》






《なくなったらやめるから…》


















ベットの下に隠してあった




昨日の残りのお金を握り締めて




部屋を飛び出した_______









「行ってきまーす!」








この時お母さんは




私がしていた事を




予想もしていなかっただろう…













これからの未来も____


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