たいせつなモノ
ドアを開くと




熱気が顔中に広がった。







聞きなれた音楽




荒い息遣い




ステップを踏む足音






そして何よりも




スタジオの中の




むっとした感じが




インパクト大だった。








「こんにちは…」




おそるおそる中に入ると




「あ!どうも。




今日見学って言うてた子かな?」




受け付けらしき人が声をかけてきた。




「うん。相沢 多輝です。」

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