たいせつなモノ
「そんなんする必要なくない?」






と近くから声が…




誰の声か探すと




同じクラスの男子だった。




「別に違う人間演じなくても




わかってくれる人は




わかってくれるやろ。




相沢しんどいんやろ?」





その言葉にぐさっときた。








《そっか…




別に全員に理解されんくても




多輝のまわりには




わかってくれとう子がおる》




そう考えると嬉しくなってきた。







「そっか〜☆」








気がつくと




また走り出していた。


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