たいせつなモノ
始めの一週間ほどは




順調にいっていた。




食べ物にも




それほど執着心はなかったし




早く痩せて




先生に認めてもらいたかった。




必死になったかいもあり、




体重は38キロまで落ちた。




「多輝!やればできるやん☆」










先生のこの言葉、




体重が減った事よりも




体が引き締まった事よりも




何よりも嬉しかった。














《もっと褒めてほしい》





《もっと見てほしい》

















《先生に気に入られたい》




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