たったひとつの愛と笑顔
ある日、ゆうの家に1本の電話がかかってきた。


相手は、亜里沙。


「ゆうくん。ゆうくんって付き合ってる人いる???」


「いないよ。」


「じゃあ、私と付き合って。」


「ゴメン。無理。じゃあ、またね。」


そして、明日香の家にも電話がかかってきた。



「もしもし、亜里沙だけど。断られちゃった。だから、大丈夫だと思うよ。」


しかし、明日香は油断を見せない。


「もしかして、気づいているかも知れない。」


と、言う事で、仲良しの大山に頼んだ。


結果は、


「誰もいないっていってたよ。」



「本当に???」


どうも本当らしい。



やっぱり、変わったのかな。



ゆうもなんか大人みたい。

しかし、どうも信じられない。


大山君はどちらかというと、友達想いだからなぁ。


明日香は考えた末、ゆうと本当に付き合うことにした。


信じられない人は嫌。
浮気する人は、絶対に許せない。


ある日、ゆうは部活が終わったころ、先生に呼び出されたそうだ。


「わりぃ。今日は、一緒に帰れねぇ。先生に呼び出されたんだ。」


明日香はそんなに残念ではなかったし、少し寂しかったが、たまにはいいや、と一人で帰る事にした。


「いいよ。1人で帰るから。」
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