たったひとつの愛と笑顔
は・・・はい?


「なんでって友達だから。」



それしかないじゃん。多分。


「だからって呼び捨てしあわないんじゃねぇの?」


単なる嫉妬というものか。



「別に。男友達作っちゃダメなの?」


ヤバイ。ケンカになりそう。



「もういい。お前、直木先輩のこと、好きなんだな。じゃあ、俺たち別れよう。」



こうして、明日香とゆうは別れることになった。


ゆうと別れるのは、あまり嬉しくもなかったし、悲しくもなかった。


明日香たち、周りから見て、付き合ってるって思われてないような気がしたし。


ゆうがいない毎日に、明日香はホッとしていた。


彼氏がいるって



微妙。



一見、勝ち組に見える。



けれど、続けれなかったら、負け組みだ。



「おはよう。」


ゆうにも開放され、今日から愛理と登校。



やっぱり愛理と一緒にいると落ち着くわ。



「ねぇ、明日香。明日香のことが好きな人がいるんだけど。」



んん?誰?


「確か、要君だっけ?同じクラスでしょ。」



あぁ。そんな奴いるなぁ。



しかし、興味ナッシング。



だって、顔微妙、頭、運動神経微妙。


そういう人とは、付き合えない。



それに、性格も悪い。



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