たったひとつの愛と笑顔
愛理の話ではこうだ。


「なんかねぇ。クラスの男子と、要君が話しているのが聞こえて、明日香のことが好きっ言ってた。近々、告るって言ってたから気をつけて。」



まぢでぇ。最悪。



正直、告白タイムってあまりいいものではない。



この頃の告白ってクラスの男子も見てくるし。



反応みられたくない。


「よっぉぉし。きっぱり断るぞ!?」



教室に着くと、A組は静まりかえっていた。



どうしてだろう。



「川上さん。ちょっといい?」


そういって声をかけてきたのは、要君だった。




に・・・逃げたい。



明日香はしょうがなく近くの英語教室に向かった。



「何?」



そう聞くと、やっぱり・・・。



「俺、川上さんのことが好きだ。付き合って。」



えぇ~。い・・・いきなりですか?



教室の外で男子がうろついて、こっちの話を聞いている。


くっそー。何よ。見るなっての。



「ゴメン。明日香、他に好きな人いるから。」


一方的に話を切り上げ、教室を出て行くのをとめたのは、要でなく、B組の「中野 真二」だった。


「俺も川上さんのこと好きです。付き合ってください。」

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