たったひとつの愛と笑顔
『嘘なんかついてない』
やっぱりおかしい。
愛理はそんな人ぢゃない。
『直木先輩に無理やり付き合ってって言ったの。そしたらいいよって。』
無理やり。
完全に嘘だ。
『明日香に、翔太と別れたくないって言わせたいんでしょ。翔太までぐるになって。』
翔太にメェルを送った。
『翔太が誤るまで口利かないし、メェルもしないから。』
こんなメェル送るの、本当は嫌だった。
しかし、2人仲良くこんなことやって。
許せない。
愛理も翔太も。
『明日香、ゴメン。俺が悪かった。』
早っ。
でも、いっか。
『明日香こそゴメン。でも、こんなことしないでね。』
『俺が言わなかった事?それとも騙した事?』
『どっちもだよ。』
こうして、明日香たちは「ケンカ事件」を見事クリアしたのであった。
しかし、明日香は、ゆうと約束したことをすっかり忘れていたのであった。