たったひとつの愛と笑顔
「明日香、そのときは口がすべっちゃっただけだし。
何かあげるから。何がいい??」



ゆうは少し考えた。


「リストバンド。」


「いいよ。それで許してくれる???」



「おう。」



それから、部活があった。


今日は新人戦の前日のため、部活が早く終わった。



「しょうーたん♪一緒に帰ろう。」



しょうーたん=翔太である。



「おう。」



明日香は翔太に聞く。


「プレゼント、何がいい??」



「っじゃあ・・・。帽子。」


帽子って翔太に似合わない、けどいっか。



「分かった。帽子ねぇ。」



「お前は何が欲しいんだよ???」



明日香の欲しいもの?



な・・・ない。



だけどないっていったら、翔太困っちゃうし、適当に。


「キーホルダーかな・・・。」



「分かった。キーホルダーな。そうだ。俺とおそろいにしよう。」

< 32 / 89 >

この作品をシェア

pagetop