たったひとつの愛と笑顔
おそろい・・・。



「いいね。おそろい。カバンにつけようね。」



家に帰ってメモした。



「ゆうの欲しいもの・・・えっと・・帽子だっけ?


 翔太の欲しいもの・・・んーと・・リストバンド。」



これが、「プレゼント事件」の幕開けとなる。 


今日は新人戦の日だ。



新人戦は、とても激しい戦いだ。




開会式が始まる前、ゆうを呼んだ。



「これ、あげる。じゃあ、もうすぐ始まるから。」




そういって、小走りで走っていった。



ゆうといたところを、翔太に見られたら、ヤバイ事になる。



明日香は、少し罪悪感も感じていた。



「翔太。」


翔太が応援にきていた。



「翔ちゃんじゃん。久しぶり。」



そういったのは、翔太といとこの蛍だった。



翔太と蛍はいとこに見えない。



正直、蛍は明日香より翔太と仲が良い。



ムカッ。



っときたが、明日香は彼女なんだから。



っと、嫉妬をはらいながらいう。



「これ、あげる。」



っといってプレゼントを差し出した。



翔太は、サンキューといって、袋のなかに手を突っ込む。



「ん???これ、リストバンドじゃねぇ??」




「うん、そうだよ。だって、翔太がリストバンドがいいっていったじゃん。」



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