たったひとつの愛と笑顔

仲直りだけど・・・

健二はどちらかというとモテる方だった。




頭が良く、運動神経も抜群だったため、いつも周りには男子だけでなく、女子もいた。




松香は可愛い子だった。松香は吹奏楽部で、徳田 空(男)に想いを寄せている。



萌は、吹奏楽部の「鈴木 銀河」に想いを寄せているようだった。



「明日香の付き合ってる人って、翔太先輩だよね。」



明日香は少しいらっときた。



明日香以外の女子に翔太って言われたくない。



「うん。そうだよ。でも、最近無視されてるけどね。」



その一言で理科の時間は「恋バナ」になってしまった。


「私さぁ。空っちに告ったんだけど、振られちゃった。今、メェルしても完全に無視だし・・・。」


「私なんか、話したことないんだよ。同じ吹奏楽部なのに。なんか恥ずかしすぎて話せないんだよ。いいなぁ。明日香は話せて。」



「だから、明日香は今、翔太とケンカ中なんだから。一生懸命話しかけても何もいってくれないもん。」



お互い、みんな大変なんだなぁ。っと思った。



「俺さぁ、お前らの好きな人、聞いちゃった。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



やばい。



かも・・・・。




噂流されたら・・・・。




翔太・・。



もっと怒っちゃうかも。




「ダメ。言わないで。」



「じゃあ、条件がある。」



相変わらず、性格悪いなぁ。



「なんつって。やっぱみんなに言っちゃおっと。」




理科が終わってから、健二はクラスの男子友達に言おうとしていた。



「お願いだからやめて。」



「実はこいつ・・・。」

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