たったひとつの愛と笑顔
「わぁ、この人が「直木 翔太」先輩???カッコイイね。」



は・・・。人の彼氏、狙ってんの???冗談じゃないし・・・。



「可憐、翔太と付き合いたい。」



むかーむかー。



「ふざけんな。」



っといったのは、明日香でもなく翔太でもなく、健二だった。




「お前、明日香の幸せを奪うなよ。俺だって、ホントは明日香のこと好きだけど、我慢してんだよ。」



ぺシン。



可憐は、明日香を叩いた。



「痛っ。」




ぺシン。



健二が、可憐を叩いた。



「やめろよ。」




可憐の目には、少し涙が浮かんでいた。




「なんなのよ。明日香の馬鹿。明日香は勉強もできて、スポーツもできて、性格も良くて、可愛くて、リーダーシップもあって、こんなに素敵な彼氏もいるくせに。可憐の好きな健二までとらないでよ。」




可憐は興奮していた。



「明日香は、何も出来ないよ。可憐が思っているより、完璧な人じゃないから。できない事もたくさんあるし、可憐の方が可愛いじゃない。」



「そんなの嘘でしょ。分かってるんだから。」



可憐は走ってどこかに行ってしまった。

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