たったひとつの愛と笑顔

忘れたい?それとも?

健二を家に入れてしまった。



「ねぇ、健二。明日香と付き合ってほしいんだけど。」




健二はすごくビックリしていた。




「なんでだよ。お前、直木先輩のこと・・・。」





明日香もビックリした。


まさか、自分がこんなことをいうなんて・・・。




「あのね。翔太とはもう、終わりにしたいの。」




だって、メェルこないんだよ。




いつもいつも、毎日10回センター問い合わせして。




でも、翔太からのメェルは絶対こないんだ。




これってもう、自然消滅だよね。




だからこそ、翔太を完璧に忘れるために・・・。

「いいよ。」



健二の返事を聞いた明日香はすぐに翔太に電話をかけた。



「もしもし・・・。」



携帯電話のなかから聞こえたのは、声がかすれた翔太の声。



「明日香だけど・・。」




どれだけ話していないだろうか。




緊張が走る。




「あのね、。。。。明日香と別れて・・・。」


< 71 / 89 >

この作品をシェア

pagetop