たったひとつの愛と笑顔
あまり言いたくない言葉を口にして、明日香は涙が出る。



その涙を健二が優しく拭いてくれる。




「俺も言おうと思ってた。俺ら別れよ・・。。」




しばらく沈黙が流れる。




健二が明日香の持っていた携帯電話を奪い取った。



「もしもし・・・。。直木先輩。俺、明日香もらっていいっすか?」




明日香はしばらく声がでなかった。



部屋の隅で泣くことしかできなかった。




声を聞くと、もっと悲しくなる。




こんなんだったら、声を聞くんじゃなかった。




もっと、好きになっちゃうよ。




「はい、わかりました。じゃあ、明日香に伝えときます。」




この言葉を聞いた明日香は健二の近くに駆け寄る。





「なん・・・て??」



恐る恐る泣き顔で聞いてみる。




「幸せになれだってよ。」




幸せになれ・・・。




翔太らしいww



その言葉に、また泣けてきた。




「ほら、いつまでも泣くなよ。」




「もう、泣いてないもん。」




わざと意地を張る。




「ねぇ、健二。明日香、最後に翔太に会いたい・・・。」



普通の人ならOKしてくれない。




「それくらいならいいぞ。」



っと、簡単にOKしてくれた。




「じゃあ、明日会いにいくね。」




その日の晩>>>>>>>



宛先 翔太

題名 いいかなぁ?

本文 明日、最後に会いにいってもいいかなぁ?
  ホントに最後だから。


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