小さなsecretary
出会い:雪兎Side
「入社式終わったーー」
俺はドカっと社長室のいすに座りながら言った
「これから仕事だろ、さっさと始めろ」
「司冷たい―」
俺の近くに立っていた司に言った
そのとき
「司ー雪兎ーー!」
ばたんと音を立てて社長室に入ってきたのは幼馴染の小嶋月乃だった
ちなみにこの三人とも幼馴染だ
一番一緒にいる時間が多いのもこの二人だな
「どうしたんだ、そんなに慌てて」
「そうなの!この秘書課にも体験が回ってくるんだって!」
月乃がばさっと書類をみせた
そこには新入社員が秘書課に何時に回ってくるかが記してあった
「そんなこと聞いてないぞ」
「いまこれを渡されたのーー!」
「そうか…決まったことは仕方ない、月乃行くぞ」
「はぁい」
司は月乃を連れて社長室を出て行こうとする
「雪兎…」
「ん?」
ふいに司がこっちに振り返った