小さなsecretary
暫くしてお盆を二つ持った彼が帰ってきた
「おまたせ」
「ありがとうございます!」
お皿にのったオムライスをみると今にもよだれが垂れそうなくらいおいしそうだった
お金を渡しいざオムライスを!!
「いただきまーす」
ぱくっと一口食べると口の中でとろっととろけた
「美味しい―!」
彼がいることも忘れ私は絶賛した
くすっと笑う声が聞こえ私はやっと彼の存在に気付いた
「あっ!すいません!」
私の顔は一瞬にして真っ赤に染まる
「いやいや、美味しそうに食べるなーと思って。俺は早川雅〈みやび〉よろしくね」
「私は小林千歳と言います、よっよろしくおねがいしますっ!」
がばっと頭を下げながら言う
すると早川さんはまたくすっと笑った
「そんな畏まらなくたっていいのに」
「そそそんな、早川さんは年上ですし」
そうなのだ早川さんは27歳私は23歳
「千歳ちゃんって呼んでいいかな?」
「はいっ!」
「俺のことも名前で呼んでね」
「えぇっ!?」
早川さんを見るとにっこりと笑みをうかべていた
もしかして決定事項?
「雅さんと呼んでいいですか?」
「うん、いいよ」