恋セヨ乙女
『おっはよ!梨沙っ!』

「あ…おはよっ!」

『ん?なんかいいことでもあった?』

「えっ?ないよ。」

『そっかぁ~。なんか今日梨沙変なの。』

幸介があたしの顔をのぞきこむ。

そんなことでも、あたしの恥ずかしさはMAX。

「ちょっと!」

『梨沙照れてる~。』

「照れてないってば!」

『梨沙なんかあればいえよ?』

急に真剣な表情になるから。

なぜだか涙が…。

出てきて止まらない。

『えっ?梨沙!?どっどうしたの!?』

「バカ幸介…。ばかっ!」

『なんで?なんか…ごめんね?』

「ううん。バカなのあたしだ…。」

『えっ?』

「幸介は、最高の友達だっ!」

これでいい。

これでいいんだ。
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