この手、あの手。
「都村さんがマネージャーになった理由、悠木君がいるからでしょ? 私に悠木君を取られるのが嫌だからでしょ?」
図星でなにも言葉が出ない……。
「悠木君のこと幼馴染みとして好きなの? それとも、恋愛感情?」
私の胸がドクドク鳴っている。
「都村さんは悠木君と鶴賀君、どっちが好きなの? どっちが大切なの?」
やだ……、これ以上聞かないで……!
「もし悠木君の方が大切だって言ったら、都村さん最低な人だね。てか悠木君の方が大切だよね。マネージャーになったんだもん」
私は軽く左右に首を振った。
「悠木君が好きなんでしょ? 他の誰にも渡したくない。だからマネージャーになった。そうにしか見えない」
私は左右に首を振るのを繰り返した。