この手、あの手。

「こらっ! そこの2人、掃除に行きなさい!」

廊下の掃除を担当する先生に注意された。


「部活終わるまで待ってるから、終わったら話して」

「うん……」

私達はそれぞれの掃除場所に向かった。

その後のショートホームで、いつもちょっかいしてくる鶴賀君は大人しかった。

私からなにを言われるのか、分かっているのかもしれない。



「マネージャー、悠木行ったぞー。幼馴染みなんだし一緒に部活くらい行けよなー」

うっさいなー。

今はそれどころじゃないの!

それに、もう一緒になんていけないから……。


私はとぼとぼと体育館へ行って着替え、部室へ向かった。


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