この手、あの手。


「どうせ武志は余裕でしょ?」

「当たり前じゃん」

そのドヤ顔むかつく!

彼女の私に、勉強の1つや2つ教えてくれたって良いじゃん!


「なにプリプリしてんの? そんなつーちゃんも可愛いけど」

余裕な笑顔にまた腹が立ったが、私の顔は怒りではなく恥ずかしさで赤くなっていた。


「もうテストの話止めよ! 後1週間で夏休みじゃん、計画立てようよ」

「赤点取ったら追試だよ?」

「武志は黙ってて!」


そんなにテスト気にしたって、終わったことだから仕方ないじゃん。

赤点取ったら取った時の話だよ!

うん!


テストの時は、無理矢理にでもポジティブに変えたくなる。


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