この手、あの手。


「つーちゃん顔真っ赤でしょ」

「そ、そんな事ないもん!」

「強がんなよ」

武志はまたキスをしてきた。


周りに人いるから恥ずかしいよ~。


その時、空に花火が上がった。


「キレー!」

周りにいた人達は花火を見て感動していた。


本当に綺麗……。


次から次へと、花火はどんどん上がる。


「見れたら良いな」

「え? 何を?」

武志は手をギュッと握ってきた。


「来年も2人で、花火見れたら良いなって」

「……! うん、見たい! 来年も武志と一緒に見たい!」

武志からそう言ってくれるなんて夢みたい。

嬉しい……。


「武志、好き」

「俺も好きだよ」


武志の手は温かくて心地好かった。


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