この手、あの手。


それから2人で暫く海岸を歩き、水浴びしたりして、聖治と小松さんの元へ戻った。


「わぁ、それどうしたの!?」

小松さんの前には砂のお城があった。


「悠木君が作ってくれたの。悠木君器用だよね」

「細かい作業は好きなんだ」

聖治と小松さんは楽しそうに話している。

2人共、すっかり仲良しになったなぁ。


「凄い! ねぇ、男女で対決しようよ! より高く作り上げた方が勝ち」

私が提案した。


「それ良いね! ね、武ちゃんやろうよ!」

「え~、まぁ、麗南がやりたいならやるよ」

「やったぁ! 都村さん、頑張ろうね!」

「うん!」


こうして、ご飯の前まで私達は砂のお城を作った。

保育園児に戻った気分で凄く楽しかった。


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