この手、あの手。


その後は小松さんの手作り弁当を食べ、午後は4人で海岸を歩いた。



「楽しかった。それじゃあまたね」

私達はそれぞれ幼馴染み同士で帰った。




残りの夏休みは4人で勉強会をしたり、小松さんと武志が練習試合を観に来たりと、楽しい夏休みを過ごした。

私にとって人生で一番幸せで楽しい日々となった。



楽しくて楽しくて、たまらなかった。


なのに、どうしてあんなことになったのだろう。



もうすぐ、最悪な日々が始まろうとしていた。


< 197 / 316 >

この作品をシェア

pagetop