この手、あの手。


9月1日。

まだまだ暑い2学期がスタートした。


「都村さんその指輪、武ちゃんから貰ったの?」

「うん! ずっとつけてたいけど指にしてたら怒られるから、ネックレスにしたの」

「可愛い~!」


今は朝の8時35分。

朝練で疲れた聖治は寝ていて、武志は携帯をつついている。


「都村さん宿題やった?」

「なんとかね。武志に教えてもらったりしたから」

「武ちゃんのその天才な頭欲しいよね~」

「分かるー!」

私と小松さんは盛り上がっていた。

夏休みにより絆を深めた私達4人なのだ。


周りの人達の数人は、まだ夏休みの余韻が残っているように感じられる。

私もそうしたい所だが、2学期始まってすぐにバスケの夏季大会があるからそうはしてられない。


< 199 / 316 >

この作品をシェア

pagetop