この手、あの手。
その後長い長い校長先生の話が続き、大掃除をして帰りのホームの時間となった。
「それじゃあ席替えします。ケンカせずにやるのよー」
先生の合図で数名が机を廊下に出し、席替えしやすいようにした。
私達のクラスはなんとか協力性がある為、座りたい場所が被ったら譲りあったりジャンケンで決めたりしていた。
「私達は何処にする?」
「私後ろの方で窓側が良いなー。今まで教卓の近くだったから」
「俺も後ろ希望! 部活疲れた時は寝れるし!」
聖治、それはどうかと思うよ。
「私、言ってくるね」
そう言って小松さんは、みんなを仕切っている男子の元へ行った。