この手、あの手。
眩しい太陽の光で目が覚めた。
「学校!」
私は体を起こした。
「あ、自宅謹慎だったんだ……」
私はもう一度ベッドへ寝転がった。
ここに誰が運んでくれたんだろう。
お父さん?
それともお母さん?
……別にどっちでも良いや。
携帯を開いてみたけど、誰からの連絡もない。
当たり前か……。
「武志……」
携帯をギュッと握りしめた。
「武…志……」
私の目から静かに涙が流れた。
「うぅ……ヒック……」
武志、武志……、会いたいよ……。
私は再び眠りについた。