この手、あの手。
それから3日が経過した――。
「じゃあそろそろ帰るね」
「有難う、泉谷さん」
この3日間学校を休んだ私を心配して、泉谷さんが来てくれた。
「バスケ部の事は私から言っとくから」
「うん……」
私はバスケ部のマネージャーを辞める事にした。
もうこれ以上男子とは一緒にいられない。
逃げになるかもしれない。
でも今はそうしなくちゃバスケ部に迷惑をかけるし、私もおかしくなりそうだ。
「都村さん」
「な……に?」
急に真剣な表情をするもんだからびっくりした。
「私は絶対味方だから死なないでね」
私の心、読まれてたのかな……。
「じゃあね」
泉谷さんは帰っていった。