この手、あの手。


そして4日後、いつまでも怖がってちゃダメだと思った私は学校に行く事にした。

でもやっぱり少し恐怖心があり、遅刻して行く事にした。

回りを見渡し、誰もいない事を確認しながら歩いた。

教室に行けなかったら保健室があるから大丈夫だ。

正直、初めて襲われた場所が保健室だから行きたくない気持ちもあるけど……。


「着いちゃった……」

学校に入るのがいつもより怖かった。


ううん、大丈夫、大丈夫だから。


私はゆっくりと一歩を踏み出した。



< 256 / 316 >

この作品をシェア

pagetop