この手、あの手。


すると、小松さんは涙を流しながらゆっくりと私に近づいてきた。

小松さんの、武志が好きという気持ちが凄く伝わってきた。

私、好きという気持ちは小松さんに負けてるかもしれない。


「殺してあげる」

「へっ、やっ!?」

首を絞められた。


死にたくない!


私は小松さんを思いきり押した。


「ったあ!」

小松さんは床に手をついた。


「ごめんね……悪かったよ。でも、私だって武志が好きだもん! この気持ちは誰にも譲れない!」

「うっさい!」

「私だって好きだもん……、武志の事大好きだもん! だから幼馴染みの小松さんが羨ましかった!」

そう言うと、小松さんはびっくりしたような顔をした。



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