この手、あの手。


「つーちゃんからのクリスマスプレゼントはねえの?」

「……何にするか迷ったけど……物じゃなくてごめんね」

「別に何でも良いけど?」

「じゃあ……」



私は自分から武志の唇にキスをした。


「……最高のプレゼントかも」

「でしょ(笑)」

私達はもう一度、長い長いキスをした。



空からは、シンシンと雪が舞い降りていた。

やけに寒いわけだ。


「つーちゃんずっと一緒にいような」

「うん」

「もう二度と離さねえから」

「うん、私も離さない」

何度も何度も、今まで約束してきた事を繰り返し言った。


大好きだよ、武志。



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