この手、あの手。
好き……?
たった2文字の言葉で私の胸が速まる。
「つーちゃんの裸姿♪」
「ひゃっ!?」
私の全身がビクッとなる。
「感じてる」
鶴賀君がクスクスと笑う。
「息吹きかけるな変態!」
そう、私は耳に息を吹きかけられた。
「つーちゃん面白れえ」
鶴賀君といると調子が狂う。
でもちょっと楽しい……。
私ってMなのかな?
ドSが好きだし……。
「都村さん鶴賀君、コソコソ喋らない!」
担任に怒られてしまった。
「ラブラブするならホームが終わってからにしてね」
ラブラブしてないよ先生!
「はーい」
鶴賀君は手をあげて返事をする。
クラスメートは苦笑いしていた。
返事するなよ、ラブラブしてないじゃん!
もう、なんなの!
私ばっか鶴賀君にドキドキしてる。
悔しい。
私だって鶴賀君をドキドキさせたい。
そうだ、良いこと思いついた!
私は先生の話を聞かず、ずっと妄想していた。