この手、あの手。


その後私は何度も失敗を繰り返し、結果は敗北した。


「都村さんも頑張ったよ」

クラスメイトから苦笑いされながら励まされたが、全然嬉しくない。

どうせみんな、私のせいでって思ってるんでしょ。


「つーちゃんちょっと来て」

田畑さんに呼ばれ、トイレに向かった。

2-Bチームの人も一緒だ。


「全然ダメじゃん、なんてことすんの」

「ごめんなさい」

「もっとちゃんとした謝り方があるでしょ」

「……っ」

ちゃんとした謝り方って……土下座?


「早くしろよブス」

私は言われるがままに正座し、手を前に揃えて頭を下げた。


「ごめんなさい」

「聞こえないんだけど」

「った!」

私の指に激痛が走った。

田畑さんに踏まれたからだ。


「聞こえるまで踏んでるから」

やだ……、助けて……。


涙が流れた。


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