帰る場所




「…星が見えない」




夜空はどんより濁っていて
まるで私みたいだった




「寝る場所見つけなきゃ…ね!」




『いつまでも

くよくよしていたら

何も始まらない

自分から進まなきゃ

何も始まらない』




…昔、そう誰かに聞いたことがある。




もう顔も名前も
忘れちゃったけどね?




「さて、探しますか。」




夜の繁華街はまだまだこれから










.
< 20 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop