帰る場所
case:2
「…あ、ご飯粒取れた」
手元を見るとジャケットは既に
キレイになっていた。
「おい。
話そらすな、真面目に答えろ」
「…ッ、こ・公園!!」
「はっ?」
「初めて来たんです。
…公園、に」
「…おまッ」
目から零れる熱い雫は
いったい何を意味してるのだろう
「…ふ…ぇっ…んっ…」
止まることを知らない雫達
泣き止め
泣き止め
止めて
見ないで…
「お前、何があった?」
お願いだから
頼むから
今は私に優しい声で
話掛けないでよ…
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