地味子は総長?
小学5年だった僕は施設に預けられることになった。


けど施設は嫌だ。

でも施設に入らないと行き場所がない。


親戚がいるわけでもないし、祖父や祖母がいるわけでもない。



僕は学校に行かず、ただ道を歩いていた。

何も食べず夜まで歩いた。


どこの町かわからないところまで歩いたんだ。

「おい。チビ、金あるか?」

「金がねぇならヤらせろ」

あの日、変な男の人二人に囲まれた。

怖くて怖くてただうずくまっていた。


僕は女の子とよく間違われる。



ヤらせろってことは僕を女の子と間違えているんだ。

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