地味子は総長?
「大丈夫?名前は?」

「虹村日向」

キラキラした笑顔で僕に話しかけてくれた女の子。



「日向君かぁ~お家帰ろう?」

僕が男ってわかってくれた。

そんな人ははじめてだった。


「家に帰りたくない」

「どうして?」

「親が死んで一人だから」

「じゃぁあたしについてくる?」

「えっ?」



僕はこの人についていくと決めた。
それが小学5年生の春。

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