地味子は総長?
「遅い。バカ音羽」

「うるさい!」



大虎が笑ってあたしを待っていた。
ドキっとした。

「暑いな。中入ろう」

「うん」


大きな扉を開けて中に入る。


けど…いつもと違った。

扉を開けるとそこには下っ端の人がたくさんいるはずなのに今日はいない。

2階に上がり、いつもの部屋へ。


誰もいなかった。

部屋にはあたしと大虎だけ。


「みんなは?」

「ちょっと出てってもらった」

「何で?」

「お前のため」




その言葉だけで顔が赤くなる。
< 93 / 166 >

この作品をシェア

pagetop