私の弟君
そんなことはお構いなしに音量を最大限に上げ
近所迷惑なんて考えない
最初のうちは黙っていた碧君も
パタンと読んでいた本を荒く閉じ
CDプレーヤーの音楽とブチッときり
私のマイクを無理やり無理やり!!とり
グイグイ出口に追いやる
「何よぉ~」
「うるさい。邪魔しないで。」
「してなっ「してる」
「おねーちゃんの歌が聞けないの?!」
「聞きたくない」
「なによ。聞きたいかなって思って、わざわざ
碧君の部屋まで来て歌ってあげたのに…」
目に涙をため今にも泣きそうな私を見て
「ありがた迷惑」とだけ言いバタンと閉められた
「碧君のばーか!!わかわずや!タコ!引きこもり!
もぅ二度と聞かしてあげないんだからぁぁぁ!!」
散々ドアの前で罵声を浴びせたもののまったく応答なし
なによ…碧君のばか…
ちょっとくらい構ってくれたっていいじゃない