in ward feeling
付き合って4ヶ月あたしとあなたは別れた。
別れた後のあたしはまるで壊れた人形。
張り付いた笑顔しか出てこなかった。
「別れよう。」のメールが来てからすぐにYESの返信。そのあとあなたのアドレスと共にあなたと過ごしたたくさんの日々の思い出を一緒に消去した。
あなたと一緒に行ったお祭りや初めて会ったあなたの家族、お揃いのストラップ。
そのすべてをあたしは記憶から何から消してしまった。
「別れても友達」・「振られても友達」そんなの気休めにしかならなかった。
学校ですれ違う度にあなたがあたしに一生懸命に話しかけて笑いかけてくる度にあたしの消したハズの『好き』の気持ちが出てくる。
またあなたに『恋する』ことが怖くてこの気持ちをいつか伝えてしまうんじゃないかって不安になって。
話しかけてくるあなたを無視して、笑いかけてくるあなたを酷い言葉で突き放して。
たくさん傷つけて、困らせて。 そんなあたしを見たあなたもいつしかあたしに話しかけなくなって笑いかけなくなって。
その瞬間、あれほど綺麗だった世界が何もかもが色褪せて見えなくなった。