あなたは、だぁれ?
それを聞いてマカは頭を抱え、うずくまった。

「…そいつは普通の人間、なのか?」

「一応は。ですが職人歴は長いみたいですよ。腕は確かなこと、マカ先輩もその目で見たのでは?」

「ああ…見たさ。店には行ったことあるからな」

店内に所狭しと飾られた商品を思い出し、マカは青ざめる。

アレを一人の女性が作ったのかと思うと、ため息が出てしまう。

「カガミはミコトのことで頭がいっぱいみたいですし、そこら辺は大丈夫です。とりあえず行ってみませんか?」

「…だな。お前も来るのか? リリス」

「ぜひ。マカ先輩に関わることなら、他人事ではありませんから」

「頼むから他人ごとにしてくれっ!」
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