あなたは、だぁれ?
「ハッ! 違った!」

マカは我に返り、カガミに向き直った。

「カガミ、お前の情報屋としての仕事を持ちかけに来た」

「情報屋としての? 一体何があったんです?」

マカの申し出に、カガミは眼を丸くした。

「実は…」

マカはサクヤのことを説明した。

そして記憶の改ざんが何かの道具で行われているのではないかと、話をする。

「…記憶の改ざん、ですか。残念ながら思い当たることはありませんね。しかしどちらかと言えば、あなた達、血族ならありうる話なのでは?」

「ウチの血族でも、あそこまで大量の記憶改ざんはできん。…しかしそれなら、そういうことを得意としているモノ達の心当たりは?」

カガミはしばらく考え込んだ後、首を横に振った。
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