あなたは、だぁれ?
「記憶を操作する能力自体、珍しいですからね。残念ながら能力者の話は聞いていませんね」

「ここはダメか…。ならソウマの所に行ってみるか?」

「情報屋ならば、知り合いがやっています。もし良ければ、そちらをご紹介しましょうか?」

「どういう情報屋だ?」

「表ではわたしやソウマさんと同じように、店を営んでいます。まあ扱う商品は取り扱い注意物ですが…」

「同業者かっ!?」

「まあどうしても隠れ蓑としては、そういう店になってしまうんですよ。ですが情報屋としては、ウチよりも上だと思いますよ? わたしは近年この土地に来ましたが、彼は長年いますし」

「……そうだったな。カガミ、お前も元は異国のモノだったな」
< 20 / 81 >

この作品をシェア

pagetop