あなたは、だぁれ?
ミコトは苦笑しながら、近くにあったアンティークドールをポンポンと叩いた。
「その呪術師は、金と権力を持つ人間に頼まれて、そこの娘と結婚したんです。それでその家の血筋の者に、災いが起こらないよう血に術を取り入れた」
そこまで語り、ミコトは肩を竦める。
「おかげでウチの血縁者達は滅多なことでは不幸にならない。けれどその反面、人の死に多く関わりやすくなったんです」
「…人の命運と引き換えに、血縁者達は平穏を手に入れているというワケか」
マカは苦渋の表情で言った。
「ご名答。血縁者達もそれを知りつつも、呪いを解く方法を知らないんです。すでに呪術師なんて誰もやっていないですからねぇ」
「その呪術師は、金と権力を持つ人間に頼まれて、そこの娘と結婚したんです。それでその家の血筋の者に、災いが起こらないよう血に術を取り入れた」
そこまで語り、ミコトは肩を竦める。
「おかげでウチの血縁者達は滅多なことでは不幸にならない。けれどその反面、人の死に多く関わりやすくなったんです」
「…人の命運と引き換えに、血縁者達は平穏を手に入れているというワケか」
マカは苦渋の表情で言った。
「ご名答。血縁者達もそれを知りつつも、呪いを解く方法を知らないんです。すでに呪術師なんて誰もやっていないですからねぇ」