あなたは、だぁれ?
それはリリスやマカがまとう空気と同じではあるが、種類が違う。
「まあこちらで働いているモノですし、人成らざるモノでもおかしくはないでしょう」
そう言いつつリリスは店内を見回す。
「カガミやソウマさんのお店とは違いますね。曰く付きの骨董品を扱っているようで」
「だな。あの二人は新しい物を扱うが、こっちは古くて重い―」
物の一つ一つから、絡みつくような気配が漂っている。
コレには流石のリリスも近寄らず、一定の距離をたもっている。
マカも動かずじっとしていると、一人の若い和服姿の青年が奥から出てきた。
「お待たせしました。マカさんとリリスさん、ですね? 闇夜想の店主・ミツルと申します」
ミツルは笑みを浮かべ、頭を下げた。
「まあこちらで働いているモノですし、人成らざるモノでもおかしくはないでしょう」
そう言いつつリリスは店内を見回す。
「カガミやソウマさんのお店とは違いますね。曰く付きの骨董品を扱っているようで」
「だな。あの二人は新しい物を扱うが、こっちは古くて重い―」
物の一つ一つから、絡みつくような気配が漂っている。
コレには流石のリリスも近寄らず、一定の距離をたもっている。
マカも動かずじっとしていると、一人の若い和服姿の青年が奥から出てきた。
「お待たせしました。マカさんとリリスさん、ですね? 闇夜想の店主・ミツルと申します」
ミツルは笑みを浮かべ、頭を下げた。