あなたは、だぁれ?
「マカから聞いたところによると、クラスメート約30人近くに、そういった記憶操作をした場合、効果は3日しか持ちません。人数が多いほど、持続しにくいんです」

「それはミツルが言ったような、匂いが関係しているのか?」

「はい。ですが効果が強い分、短い時間しか効かないのが弱点です」

マカとリリスは顔を見合わせた。

「それなら…」

「尻尾を出すのは三日後…いえ、もう二日後ってことになりますね」

リリスの確信めいた言葉に、ソウマは慌てて口をはさむ。

「ですがそれはあくまでも道具に頼った場合、です。血族の能力者であれば、それ以上でしょう」

「なら話は簡単だ。後二日でクラスメートたちの記憶が戻らなければ、サクヤは能力者。戻れば道具に頼らざるおえない者ということだろう」
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