あなたは、だぁれ?
「確かにマカの言う通りですが、問題はそのサクヤという人物がどこのモノかと言うことですよ」

「それはソウマ、お前に任せる。後二日で正体を調べてくれ」

「…その間、学校を休まれては?」

「イヤだ。アイツが私のいない間に、何もしないとは限らない」

「逆を言えば、何もしない可能性だってあるじゃないですか」

「だが何かをした場合、私がいた方が話は早く済む。私はこの気持ち悪い状態をとっとと片付けたいんだ」

ソウマは深く息を吐き、項垂れた。

「…わかりましたよ。こちらも全力で調べておきますが、くれぐれも一人にはならないようにしてください」

「見張りの者がいるじゃないか」

「それでもあなたはチョロチョロ動きますからね」
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