あなたは、だぁれ?
「残念だけど、今しばらくはこの生活を続けるよ。マカのこと、結構気に入ったんだ」

「はあっ!?」

「ああ…」

「やはり…」

サクヤの言葉を聞いて、マカは激昂したものの、リリスとソウマはガックリ肩を落とした。

「何か色んなものを引き寄せてしまうらしいじゃないか? 俺なら力になってあげれるけど」

「断るっ! 大体結婚なんてする気なんてない! 他の同属の女を当たれっ!」

「でも俺はキミが気に入ったし。これから改めてよろしく」

ニッコリ笑顔で言われ、マカは口を開閉させるも言葉が出ない。

なのでソウマを見る。

「―非常に残念ですが、当主が決定したことです。サクヤさんにはこれからこの学校に通ってもらうそうです」

「なああっ!」

「しかし」

ふと真剣な表情になり、ソウマはサクヤを見る。
< 73 / 81 >

この作品をシェア

pagetop