あなたは、だぁれ?
「現時点では、あなたは離属した血族の者です。しかも婚約の話も今は候補でしかありません。あまり、でしゃばった行動は控えていただきましょう」
「分かっているよ。俺も表の世の生活が長いんでね。あまり能力は使わないことにする。けど、どうせ使っても効果ない人はいるんだけどね」
うすら笑いを浮かべながら、マカとリリスを交互に見る。
「…私にお前の能力が効かなかったのは、同じ血族のせいか?」
「確かに同属には効きにくいみたいだけど…。ここまで効かないのは多分、マカの体が始祖と近いからだと思うよ」
不意に真面目な顔になったサクヤは、腕を組んで考えた。
「俺の能力も始祖の力の一つだと言われているんだ。だから効かないのは、同じく始祖と近いタイプだからなんだろうよ」
「血族の始祖…」
呟いたマカの表情は、暗くて冷たい。
「分かっているよ。俺も表の世の生活が長いんでね。あまり能力は使わないことにする。けど、どうせ使っても効果ない人はいるんだけどね」
うすら笑いを浮かべながら、マカとリリスを交互に見る。
「…私にお前の能力が効かなかったのは、同じ血族のせいか?」
「確かに同属には効きにくいみたいだけど…。ここまで効かないのは多分、マカの体が始祖と近いからだと思うよ」
不意に真面目な顔になったサクヤは、腕を組んで考えた。
「俺の能力も始祖の力の一つだと言われているんだ。だから効かないのは、同じく始祖と近いタイプだからなんだろうよ」
「血族の始祖…」
呟いたマカの表情は、暗くて冷たい。