気ままに生きる

　ぞくぞくの音楽はCDを聴いてもらえば分かるように、ピッコロ（ミチアキ）とゴハン（グリコ）が土台で、それに俺とテッシーがついていってる感じだね。その中でもアルバム「山返せ」の1曲目「MONETA'S CHILI」みたいに変拍子が入ったり、ファンキーなリズムうを使うっていう新しいコンセプトはテッシーのスタイルが生きていたね。

　ぞくぞくの曲の印象は特にないけど、曲の作り方はレコーディングの時だけちょっと練習する感じで、あとはミチアキとグリコが作ったベーシックに俺がかぶせるって感じ。CDは5枚作ってもらったけど、その中の曲でステージで演奏したのは3～4曲あるかなって感じかな。俺はCD通り1曲もできなかったけどね。

　俺も同じことできないけど、ぞくぞく自体も同じようには、なぜか演奏しないね。ミチアキもテッシーも長い間しっかり音楽をやってきたと思うし、ぞくぞくかぞくでは俺は形にとらわれず自由にやってきた。

　そういえば、渋谷のGIG ANTICってライブハウスで清志郎が来て、飛び入りで歌ってくれたことがあったね。この時は「バンドの名前が“ぞくぞくかぞく”っていうのは、バンドのメンバーがぞくぞく子どもをつくるからだ」なんて即興で歌っていたよ。